今回は、NPO法人チャリティーサンタさん主催のオンライン意見交換会に参加してまいりました。
議題は、「困難を抱える家庭の子供の誕生日支援について」という内容でした。
オンライン開催なので、残念ながら、
写真がPCの画面を映したものしかありませんがご了承くださいませ。
今回の議題である誕生日というのは、どのご家族にとっても、特別なイベントだと
思います。
チャリティーサンタさんのレポートの中にあったのですが、あるアンケートによる
と、家族のイベントで大切なものの第一位に、誕生日がランクインしています。
(ちなみに第二位がクリスマスでした。)
そこが、誕生日に着目する理由のひとつなんですね。
もう一つ、誕生日に着目する理由が、個人を非常に意識したイベントであるからです。
誰もが同じタイミングで楽しむ正月やクリスマスとは違い、誕生日というのはごく個人的なイベントなのです。
その誕生日の過ごし方にも、家庭によって格差が生まれている現状があります。個人をとても意識するイベントだか
らこそ、そこに家族のつながりや自己肯定感のはぐくみなどお子様にとっても大切な要素が含まれているんですね。
つぎに、困窮家庭の誕生日に対する現状についてのレポートがありました。
一番多い悩みは、ずばり誕生日ケーキとプレゼントに関するもの。
ホールケーキが買えないのでスーパーの安いケーキで済ませている、などです。
もっと深刻なのはプレゼントでした。
プレゼントが誕生日に特別に用意できずに、結局後から使うための日用品や必需品
などになってしまっている、などでした。
そして、これもある意味、なるほどという内容だったのですが、親御さん自身が、
誕生日に対して、「しんどい、お金がかかり大変」という意見があったことです。
この傾向はお子様が多い家庭ほど顕著だということです。
そして、誕生日に対して「切ない、申し訳ない」という意見もありました。
困窮家庭においては、3割の方がプレゼントを、2割の方がケーキをあきらめているというレポートもありました。
困窮家庭の孤立という内容のお話もありました。その支援のヒントとして、誕生日を家族以外の方にお祝いしてもら
うのがよいということです。お子様にとって、家族以外の方からお誕生日を祝福してもらう、という経験をするとい
うことは、自己肯定感にもつながるというお話もありました。
その後、具体的な取り組みについて3例の紹介がありました。
1例目のケーキ工房ポムさんの取り組みは、抽選でお誕生日にケーキをプレゼント
するというもの。
お子様にとっては、ケーキ屋さんに直接取りに行くことで非日常感を体験できるの
で、店頭での受け渡しに特にこだわっているというお話もありました。
その一方で、お店から遠い地域にお住まいの方には、取りに来ていただくのに交通費等がかかり逆に負担になってし
まうなどの問題点の報告もありました。
2例目は表町商店街にあるありがとうファームさんの取り組み例でした。
バースデーカードを配布されているということで、とても印象的なカードでPCの画面ではちょっと伝わらないかもし
れませんが載せておきますね。↓↓↓
ここ最近のウクライナの情勢を踏まえ、支援のカードなども作られているそうです。
PCの画面からではなく、実際のカードを手に取って見てみたいと思いました。
そして最後の3例目はジュエリー・タナカさんの取り組みでした。
宝石屋さんならではの面白い取り組みで、お母さまの誕生日に真珠のネックレスをプレゼントするというものなんで
すが、実はその真珠というのは、お客様がネックレス購入時に長さ調整のために余ったものを寄付して頂き利用して
いるそうです。
とてもいいアイデアですね。
受け渡しの演出にもこだわっていて、お子様が作成したオリジナルのケースに入れ
てお子様からお母さまに渡すという感動的な場面が待ち受けていました。
みなさん、それぞれに工夫とアイデアをこらした内容でとても参考になりました。
そして、どの企業様の取り組みも自社で何か世の中のためになることはないかと知恵を絞ってアイデアを出し、さら
にそれを実行していることが素晴らしいと思いました。
機会があればいろいろなコラボレーションが出来ればいいな。と感じられる有意義な意見交換会となりました。
コロナが早く終息して、様々なイベントが開催できるようにと願いながら、今できる活動を地道に続けていきます。
また、おむすびころりんの活動もレポートいたしますね。ではまた。